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平成14年度|平成13年度 |
日時 |
平成15年8月20日 |
場所 |
東京水産大学 |
出席者 |
徳益祐夫(委員長:長崎水産)
松林清剛(理事長:三重水産)
落合敏邦(文部科学省)
赤津豊(顧問)
山崎晟(産業教育振興会)
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北爪博彦(小樽水産) |
後村敏明(八戸水産) |
大高英俊(秋田海洋) |
能戸俊輔(いわき海星) |
三浦裕(茨城海洋) |
菊池和夫(茨城海洋) |
安田健治(銚子水産) |
金崎浩明(焼津水産) |
山本泰子(焼津水産) |
加藤正 (三谷水産) |
吉田陽(富山有磯) |
今井好文(香住水産) |
浅原聖子(浜田水産) |
吉村暢洋(宇和島水産) |
吉田博文(長崎水産) |
宇野ゆか子(長崎水産) |
中村晋太郎(大分海洋) |
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1.徳益委員長あいさつ
本日は平成15年度高等学校食品技能検定全国会議に御出席いただきまして誠にありがとうございます。
東京水産大学長島先生による「魚貝類の毒」という講演、また更に明日は同じ東京水産大学の石崎先生によるすばらしい研究「ヒトデサポニンによる抗菌実験」をしていただくことになっています。毎年このようなすばらしい研修が行われているのは、食品技能検定担当者全国会議だけであると思っています。これもひとえに食品技能検定の立ち上げからご尽力をいただいている委員会の顧問赤津先生のご尽力と本年度から歩問としてご協力いただくことになりました東京水産大学の和田先生のご尽力のおかげだと感謝致しております。
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(レコーダー不調のため、聞き取り不可能のため聞き取れる部分のみの記録です。)
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全国水産高等学校長協会理事長の松林先生、また明日は産業教育振興中央会の山崎晟様ご多用の中、来ていただき誠にありがとうございます。明日の実技コンテストの方もよろしくお願いいたします。それでは皆さん、この第1回大会が今後につながるすばらしい大会になることを祈念申し上げまして、開会のあいさつといたします。
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2.赤津顧問あいさつ
ただいまご紹介にあずかりましたけど、この検定ですね8年前に立ち上げましたけど、立ち上げから委員の人もいますけど、本当に0からの出発で、当時の委員の人には大変な苦労をさせたと思いますけど、まあおかげさまで、各学校で多く支えていただいまして、このテキストも他の検定の見本となるようなすばらしいテキストとなりまして、先ほど紹介がありましたように、今や水産海洋系の高校では最大の受験者数を誇るという検定に育ちました。そういう勢いのあるうちにですね、次の施策をと言うことで生徒の全国大会を企画したところですね、これまたそれぞれの地区を選抜された生徒さん、その前にですね当然学校での選抜があるわけですけど、8名が今日明日と自分の技術と能力を競い合うという場を作り上げることができました。先程来、調査官の落合先生がおっしゃるとおり、「食」というのは生きる原点にあるはずですね。これ以上の生きるという意味で原点はないと思いますが、その生きる原点を支える「食」を学ぶ、これは農業系もありますけど、水産系は食品系の学科が学ぶわけです。ただ昨今ですね、どうも大学を含めてですけど、食品系の勢いが寂しいなと言うことも聞きます。「一番大切な部分が寂しくてどうするか
」と言うことでですね、私自身も「製造」の出身でありますから、そういう憤慨を感じたりですね、憤りを感じたりしながら、何とかここのところをですね、地域に社会に認めさせる、そういうことが必要ではないか、でいろいろな狙いがありまして、全国コンテストを開催することができました。現在の委員長さん、委員さんにお骨折りをいただいたわけですけど、ねらいとするところは先ほど紹介いたしましたけど、まあ勢いを付けるということのほかに、やはり優秀な生徒さんがそれぞれの学校にいるんですね、私も今大学でですね、教員養成のための講座を一つ持っておりますが、水産高校の卒業生が遜色なく、一般の卒業としてですね、むしろ優秀ではないかという生徒もおります。こういう事は大学側も、A・B・Cと生徒の成績レベルを分けると、とデータをとると、それぞれにちゃんといるんだ、水産高校の卒業生もちゃんといるんだ、下の方ばかりに固まっていいるわけではないんだと言うことをですね、トップのランクにもちゃんといるんだと、理解しています。ちゃんと上位にも水産高校生の卒業生がいるんだ、と言うことも出ています。そういうすばらしい結果を出している、ということです。そういったですね、それぞれの学校の優秀な生徒さんをですね、なんとかより専門性を高める施策になればいいな、この検定もですね結果を調査書に記載されてですね、進学の時の大きな資料にしてもらえるように、働きかけを委員会の方から大学側になされます、それに伴い中身の方からもそれに答えるような中身にしなければならない。そういった意味でそれぞれの学校、実際に生徒の指導に携わっていただいている先生方に、寄り一層活躍していただけるようお願いいたします。まあ、生徒をいかに育てられるかと言うことが、学校の勝負でございます。よりよい生徒を寄り多く育てられるかと言うことが、地域にその学校が認められるか、と言う大きな根拠の一つだと考えられますので、是非いろいろ、忙しいことも増えて先生方も大変だと思いますが、日夜研鑽を積まれて自校の生徒をですね、すばらしい進路の実現ができますように、一層ご尽力いただければと思います。いずれにしても、この検定が大きく育ったこと、またですね第1回のコンテストが行われること、またこのコンテストが全くこの委員会の独自の力で開催されるというのは、このコンテストだけです。ダイビングの方はだいぶ外部の方からの支援もいただいて開催されておりりますが、このコンテストは委員会や各学校の力のみで実施されております。そういった意味からも、心からお祝いと感謝を申し上げたいと思い、挨拶といたしたいと思います。どうもありがとうございます。
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3.研究協議(質疑応答) |
(1)小樽水産高校:北爪先生 |
筆記試験 |
問題数が少ないので50問にしていただきたい。 |
実技試験 |
あえて免除制度を使用していない。制度的にも必要ないのではないかと考えている |
解説書 |
3類の「食品流通」分野で、本校は1学期に「販売士」の免許を取らせている。そのため、1学期は概ね販売士のためだけの授業となっている。食品技能検定はそのあとのわずか2週間で何とかすると言うことになってしまっている。そういう理由から、各分野に選択問題ができればという要望を持っています。
そのほか、解説書を一冊にまとめてほしい。そして、問題集として分冊してほしい。練習問題も豊富にしてほしい |
その他 |
本日は北海道、東北地方では「始業式」をやっています。来年度からはもう少し早めに開催できないだどうか?
この検定も8年目であり、ある程度の完成度もあるのではないか?
そこで検定の受験も「一般人」の参加も考えていいのではないか?
農業高校では「花と緑の検定」は一般人を受けさせたり、「バードウッチング検定」などもある。いきなり「一般人」の受験とは乱暴すぎるかも知れないが「海と魚」を題材にした検定を何か立ち上げて、より「水産」をアピールしていってはどうだろうか。 |
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(2)八戸水産:後野先生 |
筆記試験 |
本校も25問で時間をもてあましている状態である。問題数を増やしてはどうだろうか? |
実技試験 |
1年生はこの検定のために実習をしている。2年生は授業で実習を行っているので、「免除制度」を活用している。 |
解説書 |
3類5ページの「光線、放射線」の部分について具体的な説明がほしい。
3類13〜16ページ「洗浄、消毒、殺菌」の部分が専門用語が多く生徒に説明しきれないこともあるので、もう少し詳しい説明がほしい。
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その他 |
− |
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(3)秋田海洋:大高先生 |
筆記試験 |
試験問題が少ない。解答用紙と解答例の欄が違うため、採点しにくい。 |
実技試験 |
特にありません。 |
解説書 |
特にありません。 |
その他 |
来年度統廃合の予定。従来の食品科と情報通信科が一緒になるため 従来のように「全員受験」とわいかなくなる。 |
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(4)いわき海星:能戸先生 |
筆記試験 |
問題数は少ないと思いますが、出題範囲が広範囲にわたっていてよいと思います。 |
実技試験 |
特産品が10個もなくて苦労した。 |
解説書 |
3類で文章が長くて、語句が難しくてわかりずらい。HACCPについて、従来のシステムを絵や図でわかりやすくしたものがあるといい。 |
その他 |
− |
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(5)焼津水産:山本先生 |
筆記試験 |
カリキュラムの構成上、1類・2類の受験は生徒の独学の部分があるので、生徒にとっては難しい。選択問題のみの25問とは少ないと思う。記述試験の必要性も考えられるが、合格率の低下が考えられるのでいかがなものかと思う。 |
実技試験 |
2・3類については免除制度を活用している。1類については、補助教材のような「ビデオ」を作っていただけないか。 |
解説書 |
よくまとまっていると思う。教科書よりいいのではないかとも思う。 今年度、経済状態のせいか、受験料を滞納する生徒が多く、今までのように1〜2名程度の生徒でこちらが立て替えていたのだが、今年度は20名の生徒の分を立て替えた。そういうことからも、検定料と解説書代とを分けていただけないか。 |
その他 |
− |
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(6)三谷水産:加藤先生 |
筆記試験 |
従来のような選択問題でよい。 |
実技試験 |
普段の実験・実習の時間で2類・3類は行うようにしている。 |
解説書 |
要点よくまとめられている。 |
その他 |
就職の際、履歴者の資格の欄に書くことができるのがよい。 |
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(7)富山有磯:吉田先生
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筆記試験 |
問題数を増やしてほしい。また筆記試験も加えてほしい。選択問題だけでは、実力外のところで合否が分かれることもあるから。 |
実技試験 |
導入当初は運営もうまくいかなかったが、パターン化してスムーズに実施できるようになった。3類の「円筒形の包み方」等も生徒に対してもウケがよく、将来にもつながっている。 |
解説書 |
1冊にまとめて、1年次に配布できないか。問題集のみを副読本として分冊化できないでしょうか。カリィキュラムのせいでもあるのですが、実施の時期にずれが出たり、時間的な余裕があるときないとき等のバランスをとれるので・・・。
1類の魚種の図が非常に見にくい。1類の魚種名が標準和名でない魚種があるので、標準和名で統一してほしい。また学名表記・英名表記もしてもらいたい。更に、食品分析など、栄養面の表記もほしい。 |
その他 |
3類の問題が到着せず、隣県の高校の富山海洋からのFAXで対応した。
本校は、農業と家庭科と水産という学科がある高校なのだが、学科改変がまたあり、「単位相互乗り入れ」があり、1類に関しては、家庭科や農業でもとれるのでは?受験させてもよろしいか?
(是非受けさせて下さい。:即答:赤津顧問)
資格書(認定書)をもう少しかっこよくしてほしい。 |
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(8)香住高校:今井先生 |
筆記試験 |
図や表を利用した問題も出題しては? |
実技試験 |
特になし。 |
解説書 |
特になし。 |
その他 |
本校では、栽培検定等は受けていたのですが、食品についてはなかったので、生徒たちにしては大変良かったと思います。 |
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(9)浜田水産:浅原先生 |
筆記試験 |
本年度から、希望者のみの受験という体制になった。ただし、昨年度末の1類と2類に関しては「クラス費」が余っていたため、担任の申し出より「全員受験」となりました。 |
実技試験 |
1類に関しては、水産一般の実習で行い、2類3類は総合実習の化学実験の中で行っております。 |
解説書 |
第2類の表紙に(水産食品製造・水産食品特性)とあり、目次には(水産食品化学分野・水産食品製造分野)とあり、統一していただけないか。
新問があとの方に足されているので、所定の位置に組み込んでもらえないか。
6月の初めには、解説書はほしい。 |
その他 |
今年度はコンテストの第1回目ですが、本校生徒もこれに向けて指導していきたいので、詳しい資料がいただけたらと思います。 |
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(10)宇和島水産:吉村先生
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筆記試験 |
授業で使用しているため、できるだけ早く送っていただきたい。
特に今年度は届くのが遅かった。 |
実技試験 |
特になし。 |
解説書 |
特になし。 |
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(11)大分海洋:中村先生 |
筆記試験 |
出題数が少なく、50分使用していない。カリキュラムの違いにより、1年で流通を行うところなどあると考えられるので、各類で「選択問題」を作ることはできないか。 |
実技試験 |
包装試験に適当な試験時間を設定してもらいたい。 |
解説書 |
誤字 目次2ページ 4 機具→ 器具
p7L2 侵出 → ?(堤先生に確認)
解答ミス P99問63 (2) |
その他 |
本校ではこの「食品技能検定」の比重が、危険物やワープロと言った資格より下に見られている。地位の上昇策を練っていただきたい。
検定料金を下げてほしい。 |
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(12)茨城海洋:菊池先生 |
筆記試験 |
問題数が少ない。解説書が学問の進展に対応してないのではないか。たとえば、「細菌性食中毒は汚染された食品の濃厚な汚染を受けて〜 」とあるが、Oー157などはその限りではない。
明らかな解答の間違いがある。慎重を期して頂きたい。 |
実技試験 |
今まで皆さんが言われたとおりです。 |
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